日光・温泉の旅
2007/01/20
日光までの道のりは、大宮経由で東武線。なので、まずは9時台発車のはくたかで越後湯沢へ向かう。良く見知ったコースなので不安も緊張もなく、ただただ天候だけが心配。目的地の日光は最低気温-9℃だとか・・・そんな寒さ体験したこと無いよ。
雪も降っているかな、と思いながらピンヒールのブーツを履いて出かけようって言う時点で何か間違っていますが。
万が一はくたがが遅れても良いように、1時間ほど余裕を持って出かけることにした。いや、北陸本線の泊以北は頻繁に特急がおくれるんですよ、強風で。いつだったか3時間以上遅れてえらいめにあいました。今回も途中で遮断機の誤作動だかがあって止まったし。幸い大きな遅れにはなりませんでしたが。
越後湯沢近辺に来て暖冬の影響を強く感じた。雪がない。スキー場は積もっていたようだったけど。去年の5月に仙台に行った時、越後湯沢では桜と根雪が一緒におがめた。さすが18豪雪とか思ったけど、それを差し引いても今この段階でこの雪の少なさは異常だと思った。まあ、旅がしやすくはあるのだけども。
大宮に着いて、ちょうどお昼時だったのでご飯を食べた。カウンター席オンリーのパスタ屋さんで。ちょっと面喰らってしまった。都会にはこんなへんてこなものがあるのかと。手軽に食事を、食べたらさっさと出て行って長居しないでね、とかそういうことなのか。儲かるのかな?や、ちゃんと落ち着いて食べれるところも他にありましたけども。
大宮で先輩たちと待ち合わせでした。予約してもらっていた日光エリアのフリー切符を受け取って、いざ行かん。
東京以外の関東圏を旅するのは水戸に続いて2ケ所目。電車が進むに連れ周りはどんどん田園風景に・・・こういう風景は富山も関東でも変わらんな、と思った。途中一度乗り換えたのは下今市(しもいまいち)というなんともコメントし難い駅名。そこから東武日光駅へ。当初そこからはバスで中禅寺温泉まで行く予定だったが、車組の先輩と合流していろは坂を目指しました。
いろは坂、初めて聞いた地名でしたが、急カーブの続く山道。その急カーブを数えていくとのぼりと下りで「いろは」がすべて数えられる。要は急カーブの多い難所。日本史には暗いのでそれ以上の意味は知りません。珍しく車酔いせずに山道をのぼりきり、宿へ。
宿は中禅寺湖のほとり、さすがに雪が積もっていた。でも、これが本来の冬の姿だと言う気がして、むしろちょっとわくわくしたぐらいだった。雪が降るから冬は好きだ。
ちょっとごろごろしてから早速温泉へ!露天風呂ー!
同性の先輩二人と湯に浸かる。まったり。目の前には中禅寺湖の雪景色。紅葉もきれいだろうなーと思ったけど、十分楽しめた。日が落ちる時間帯だったので、夕日色に変わっていく空がきれいだったとさ。子連れのサルがいて、こ憎たらしいけど、まあ、可愛いもんだと思う。
食事は量も質も満足。むしろ腹一杯。再び温泉に入った。星は見えなかったが、静かで良い気分。
その後持ち寄ったお酒を広げてプチ宴会。騒いだー久しぶりに。
2007/01/21
翌日も快晴。宿をあとにして、華厳の滝へ。
滝つぼ近くの氷(雪?)が薄いブルーになっていたのが印象的だった。スノウグリーン、アイスブルーそんな感じ。これに相当する日本語の表現はないんです。水の色に関する表現は、これだけ周りに「水」が溢れていながらとても少ない。当たり前過ぎるのかな。染め物の色ですが、「瓶覗き」あたりの色。宝石に詳しい人ならアクアマリン。あんな感じの色でした。
南極の氷みたいな色。
空もちょっと凍えた水色でした。
何かの着想にと思って撮ったもの。ところてんみたいな岩の壁。立方体に組織する岩石が集まるとこうなるのかしらん、と根拠の無いことを行ってみる。思わずそんなことを考えるほど、不思議な感じのする眺めでした。
前に見たローマのモザイクを思い出した。幾何学模様のトリックアートみたいな。
滝の水の流れと呼応しているようにさえ思えて、なんとなく、自然の造り出すものには、美的な観点でも矛盾がないんだな、と思ってみたり。
撮影に見事失敗。泰平の象徴、眠り猫。こんなふうに建築装飾に猫が使われているのを、不勉強のためか他に例が思い付きません。猫好きには嬉しいモチーフですが。でもまあ、身近な家畜なのでしょう。
・・・思いっきり余談ですが、プチ宴会でも話題に出ていた、今流行りのツンデレですが、猫が人に好かれる理由もツンデレだと語った人がいます。俺ではありませんよ。猫は何十世紀もかけてツンデレを演じることで人間を支配してきたんだそうです。さもあらん。
あ、日光東照宮です。「みざる、きかざる、いわざる」の方が有名でしょうか。俺も、眠り猫は初めて見聞きしました。
東照宮には徳川家康のお墓があります。それも初めて知ったのですが・・・。これは周辺の杉林。これも何かの着想のために撮影。変なものが写りはしないか、とちょっと不安でしたが、だ、大丈夫よね?
あんまりそういったものの気配には敏感ではなく、むしろ鈍感なのですが、なんとなし、力の強い場所だったような気がします。華厳の滝を見ていた時も、樹齢100年を越えるだろう大杉を見上げている時も、引っ張られる感じで、まわりがすっと静かになる。雪が降ってきた時の感覚に似ているかも。
このところ、パソコンの前につきっきりという生活で、自然とかを直に触れる機会が極端に少なくなっていて、やっぱりちょっとどこかおかしくなってたのかな、と改めて思いました。これについては話しはじめると長くなるので端折りますが。
人の目が無かったら、積もった落ち葉とか雪の上を思いっきりはしゃぎ周りたかった(笑)子供か。
旅行は良いです。想像とか写真でしか見たことの無かった場所へ実際に行き、空気に触れ、肌で感じるというのは、他の何にも変えられない生の情報だし感覚だし。何か他のものでは絶対に補えない。そういうものが価値なんだろうな。
また、旅に行きたいものです。
今回の反省。
履き慣れた靴で行きましょう。靴擦れとかにならなかったけど、さすがにヒールの高いブーツはいろいろ辛かった・・・。
あと、現金は十二分に持って行きましょう。えぐ。