8.曙色(朝焼けの色)


僕ら どこから来てどこへ行くのか 誰にも分からない 僕らどこから来てどこへ行くのか 誰も知らない だから僕ら どこへだって行ける どこへだって行ける

朝焼けを見る もう 今月何度目かの徹夜明け
腹ぺこの身体を引きずって
コンビニに向かって とぼとぼと歩く
いつもと変わらない町並み
薄ピンクの住宅街をぼんやり眺めながら
考えていた
昔の自分と 今の自分

大人になるほど 世界は狭くなるのかも知れない
付き合う人も限られてきて
心よせ合えるような友達も 少なくなっていく

自分だけかな 自分だけかも
そうかも知れない
でも 思うんだ
昔はもっといろんなことが見えていたような…

目を閉ざしたものは なんだったろうか

ヒロイ セカイ ヒロイ セカイ
宇宙は限り無く広がり そのなかで
自分の存在なんて ほんのちっぽけで
時々 どこかで誰かに 操られてる
そんなことも 感じたりする

人は独力じゃ生きられなくて
いつも誰かに支えられて どこかで誰かを支えながら
生きてるって知ってる 生かされているとも言える
信じたくなくて 僕は僕の力で生きていると
真実を拒むこともあったけど
今は 支えがないと生きられない自分を痛感している
そして 何よりも不安に思っている

僕はきっとマリオネットで 操られるのが嫌だからって
逃げ出そうとしても 糸が切れたマリオネットは
二度と動くことが出来ない
操っているのは 運命か それとも自分の思い込みか

朝焼けの空を見上げて 静かに問いかける
これから僕はどうなるのですか? どこへ行けばいいのですか?
答はない 答えるものはいない 否 答えられるものはいない
それは自分で決めること それは自分で辿り着くこと

だから大丈夫 だって僕ら どこから来てどこへ行くのか
誰も知らない だから僕ら どこへだって行けるから

どこへだって行けるから

僕ら どこから来てどこへ行くのか 誰にも分からない 僕らどこから来てどこへ行くのか 誰も知らない だから僕ら どこへだって行ける どこへだって行ける


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