34.蒲公英(明るい黄色)

あなたにとっての「太陽」は誰ですか?

別に、あたしが月だとか、そう言う大層な事を言うつもりはありません。
でも、あたしには、あたしに力を与えてくれる「太陽」がいます。

あたしの太陽は、例えるなら春の陽気。
どんなに気を張っていたって、ゆるゆると眠ってしまいそうな、居心地の良さ。
何をしても許される、訳ではないけど、大抵多めに見てくれる。
申し訳なくも、とってもありがたい。

どんなにヘコんでても、何となく前向きになれる。

甘えきっている自覚はあるのだけど、「頼ってくれるのが嬉しい」と太陽は笑うので、
ついついまた泣きつきにいく。

本当は、言いたい事は他にもあって、でも、太陽が翳るのが嫌だから、言わない事もある。
それでも笑ってくれる。
内心どう思ってるかなんて、本当のところはちっとも分らなくて、
時々ものすごく自己嫌悪に陥る時がある。

だって、
太陽が翳っても、あたしに出来る事はほんのちょっと。
それすら、うまく行かない時もある。
あたしは甘えるだけ甘えておいて、太陽を助ける事が出来ない。

その事がものすごくもどかしい。

だから祈る。
どうかあの人に悪いことが起こりませんように、どうかいつでも一番幸せでありますように。

本当はあたしの分の幸せなんて、全部太陽にあげちゃっても良いぐらい、大切、大事、失えない。
でも、あたしの分の幸せが無くなったら、悲しむのは太陽だから、それは選べない。

太陽が幸せだったら、あたしも幸せだと思う。

太陽が「あなたに光を与えるのはもうおしまい」って、言う時が万が一来る事があったら、
そんな事絶対あり得ないけど、
とっても哀しくて、生きていけないぐらいかも知れないけど、
かわりの何かを探す事はきっとしない。
あたしに光を届けなくなっても、太陽は太陽。
在るかぎり、それは変わらない。
代わりの何かなんて必要ない。

あたし自身の在り方が、太陽を傷つけるようになったら・・・・
そんなあたしは息を止めたって良いはずだ。
でも、太陽はそれを悲しむから、あたしはそれを選ばない。

だからあたしは、絶対に、在り方を間違えないようにしたい。

いつだって太陽に照らして、自分自身の存在を確かめるように、
いつだってあたしの在り方を問い直していたい。

あなたにも太陽はいますか?
雲に翳って泣いていたりしませんか?
太陽を、失わないためにしなければならない事をやれていますか?

どうか問いかけ続けていて。

そうすれば必ずあなたの世界は変わる。

あなたにとっての「太陽」は誰ですか?



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