No. 03 三日月
赤銅色の三日月と言うのを見たことがあります。赤いんです、月が。
これがかなり無気味なんです。
しかも、沈みかけの太陽が、昼間に見える時より大きく見えるように、沈んでいく月も大きく見えるのですが、その時の月はちょうど沈みかけの月で、しかも赤い色をしていて、何だか背筋が寒くなった思いがしました。夕日や沈む月が赤く見えるのは、大気中の塵や埃のせいだそうで。
多分、短い波長の光を塵などが吸収、拡散するからなのかなあ、と勝手に思っているのですが。
火山の噴火が起こると大気中にたくさんの塵が舞います。そうなると、いつもよりも夕日が赤く見える。
誰が言っていたのか忘れましたが、湾岸戦争が起こった時、夕日が無気味なほど赤く見えたそうです。どんな符合だろうかと思いますが、戦争に対する何らかの啓示を太陽がしていたとも思えなくもないなあ、と思ってみたり、みなかったり。