大山水辺のファンタジア&上畠アートin利賀

イベント参加とお出かけに味をしめたらしく、懲りずに夏の野外イベントに参加する週末が続きました。今回は一応県内。でも、どちらも遠かった・・・。

大山水辺のファンタジア 8/18

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会場へは地鉄で移動となりました。一緒に行こうと思っていた友人に振られたので、電車です(前日に誘う方もどうよ?)
夕方、 一旦富山駅までJRに乗り、そこから立山線に乗り換え、鈍行にゆられること1時間弱、常願寺川上流の本宮砂防堰堤。日本最大の砂防堰堤だそうです。写真は電車の中から川の流れ。この辺りまで電車で来たのは初めてです。富山県人のくせに立山に登ったことがないという人間なので・・・。
小腹が空いていたのでおやき(もちもちした中華まんじゅうみたいなもの、具は山菜だったり、カボチャだったり。美味でした)と手羽先を買って腹ごしらえ。地元の婦人会の方々の笑顔が良かった、合掌。河原のごろんとした石に腰掛けてもぐもぐ食べてました。
辺りが暗くなった頃、河原のステージで音楽劇がスタートしました。地元の小学生(会場も小学校のすぐそばの河原でした)が簡単な衣装を纏って物語に合わせてパフォーマンスをしていました。河原の石を叩きあわせて音を出したり、呪文みたいな台詞(聞き覚えがあるのですが、出典が分りません。あおい胡桃も吹き飛ばせ、酸っぱいカリンも吹き飛ばせ、とか言っていたような。宮沢賢治?違うか)を叫んでみたり。一生懸命さが微笑ましい。
その後、この地域の四季を説く物語と地元の合唱団の歌声に合わせてダンサーの演技がありました。木琴のメロディーが秀逸でおもわず聞き惚れたり、川向こうの崖に影絵を映したり、照明効果が結構凝ったものでした。ステージに点々と付いている灯りは希望者が前もってガラス工房で作ったガラスのキャンドルホルダーに火を灯したもの。綺麗でしたよ。暗い背景にひらひらと舞うダンサーの白い衣装。美しかー。
イベントも終盤に差し掛かる頃、川向こうの崖を滑るようにバチバチと音をたてて火花が降りてきて、対岸に花火、ナイアガラの滝が出現。思わずすげー、と声を上げつつ、川中から花火も上がって会場は一気にヒートアップしてました。花火なんか上がるとおもってなかったし。ただ、そのあと煙が押し寄せてきて、くもるくもる。でも逆にちょっと幻想的だったりもして、怪我の巧妙?
星が雲の切れ間から見えて綺麗でした。旧暦の七夕前日、星が見ごろの時期ですからね。
夜の野外、避けられないのは虫!おろろがでたー、と子供達が騒いでました。(おろろって何?とその時は知らなかったのですが、母に確認したところ、アブに似た虫で、刺されるととっても質が悪い虫だそうな)何の防御策もしないままでしたが、幸い被害には合わず、助かりました。
イベント終了後3時間ぐらいかかって帰宅。ええ、電車待ちの時間の方が長かったんです。電車の不便さを実感しつつ、まあでも待ち時間が長いのは覚悟の上だったので、糸を持って行ったのです。電車乗りながらとか待ち時間の間にちまちま編んで、ブレスレッドがひとつ完成しました。もうひとつ作れるかもと言うぐらいの時間はありましたが。
その後、帰宅寸前に飲みを理由に振られた友人から電話が入り、自宅近くの海辺で2時間ほど、互いにあくびをしながらおしゃべりしてました。大半仕事の愚痴だったような?まー、長い付き合いなので、うん。忘れたい過去の自分とかをお互い知っているので多少厄介ですが、その分気負らずに話ができる友人と言うのは貴重です。長々喋ってたらふとんに入ったのが夜中2時だったよー。




上畠アートin利賀 8/19

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夜更かしをしたせいで朝起きれず、目が覚めたら11時。今日は利賀へ行こうと母と話していたのに、と慌てて飛び起きごめんと謝りとにかく出発。あとで聞いたらあまり外出に気乗りがしなかったらしい母。えー、知り合いが参加してるし行きたいってゆったじゃーんとかおもいながら、運転を引き受けることで決着。車でこんな遠出は初めてだったので、わっくわく(おい)
だが、いろいろ甘かった。市内を越え、八尾辺りまではまあ普通の道のり。そのあとは峠越え・・・、山道を走るのは初めてだったので、おっかなびっくり、母のアドバイスがなければ対向車とも上手く擦れ違えたかどうか怪しい運転でしたが、なんとか乗り越え、途中場所が分らず迷いながら大幅に時間をロスして到着。2時間半以上かかった・・・。
気を取り直して。利賀の瞑想の里近くの民家(どの家も広くて立派な造りの日本家屋!)十数軒にいろんな作家が自分の作品を展示販売すると言うものです。会場のあちこちに写真のような旗がぱたぱた。目印にもなっています。山野中の本当にのどか〜なところ。気になったガラスのお皿、絨毯の上に直置きです。展示すると言ったってふつーの家ですもの、特別なものがあるわけではなく、板の間や畳の上、ごぜんの上、上手に使って並べていました。作品だけでなく作家自身もその場にいて来た人にあれこれ話しながらの展示なのです。でもギャラリーなどとは違ってとにかくのどか〜。自宅を提供している家の人たちも混ざって「お茶でも飲まれ〜」なんてやってるし、畑でとれたカボチャやみょうがを売っていたりする。軒先きの水場にきゅうりやトマトが冷やしてあったり。思わずほのぼのしてしまう。街から遠い山奥で、人が来てにぎわうのが嬉しいのかも知れない。利賀は「芸術の里」としてだいぶ定着してきたのかなと思う。過疎化が進む一方で生き残るためにあれこれと模索している。このイベントも、これがきっかけになって作家がここを拠点としてくれれば、という思いもあるのかも知れない。
下の写真はカボチャ畑。好き勝手にのびるカボチャの葉っぱたちが何か絵を描くようで楽し気。

辿り着いたことに自信をつけた私は、念願かなって利賀の蕎麦も食べたことだし、はりきって運転して帰りました。ちょっと暗くなりかけの山道は恐かったですが。帰宅したのは8時半。がんばったよー。ということで、今日は良く眠れそうです。




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